コンクリート圧送工事には資格が必要です!

 高圧力のポンプ装置を使用し、長さ30mを超す長大なブームを操作したり、数百mにもおよぶパイプライン(コンクリート輸送管)を扱うこともあるコンクリート圧送工は、万一災害事故が発生すれば、重大な惨事を引き起こすリスクも含んでいます。
 近年では建設市場の縮小傾向もあり、工事期間の短縮・人工の削減等、より低コストを追求する現場の作業環境の変化、コスト競争による設備更新の遅れに起因する老朽化したコンクリートポンプ車の増加、また阪神・淡路大震災以降、より耐震性・耐久性を追求した高強度・高流動コンクリート等、 新しいコンクリートの急速な普及など、様々な複合的要因から、残念なことにコンクリートポンプ車のブーム折損・倒壊などの重大な労働災害が増加しています。
 コンクリートポンプ車は、数ある建設機械の中でも最もオペレーション(操作)の難しい機械の一つといっても過言ではありません。
 そのため、徹底した安全施工と、良質なコンクリート構造物を提供するために、コンクリート圧送業務に従事する者には、発注者・エンドユーザーからさまざまな資格の取得が要求されています。



コンクリート圧送施工技能士
 各工事仕様書には職業能力開発促進法に基づくコンクリート圧送施工技能士(1級・2級)の資格を有する者の起用が記載されています。
 現在、わが国における大多数の建設現場では、コンクリート圧送施工技能士による施工が指示されております。



労働安全衛生法に基づく特別教育
 コンクリート圧送業務は、労働安全衛生関係法令で定められた安全および衛生のための特別の教育を修了した者でなければ作業ができません。
 違反した場合は、労働安全衛生法第119条よる罰則が適用されます。
 関圧連会員は、全圧連との共催により特別教育だけでなく3年毎の特別教育再教育を実施し、労働災害の防止に努めています。



全国統一安全・技術講習会
 昭和60年4月より、コンクリート圧送工事業が建設事業として現場労災の適用を受けられるよう法改正されたことを受け、関圧連会員は安全作業の徹底と圧送技術の向上のため、全圧連と共催し、毎年統一カリキュラムによる講習を実施しています。
 日本建築学会やコンクリート工学協会では、コンクリートポンプでの圧送施工の際には、本講習会の修了者を配置するよう工事仕様書等に明記しております。



作業開始前点検・定期自主検査・特定自主検査
 コンクリートポンプ車は、労働安全衛生法関係法令に定める作業開始前点検・定期自主検査・特定自主検査を実施しなければなりません。
 また、年1回の特定自主検査を実施した場合は、検査済みのステッカー(標章)を指定の箇所に貼付けしなければ、そのコンクリートポンプ車を使用かることができません。
 違反した場合は、労働安全衛生法第120条による罰則が適用されます。



登録コンクリート圧送基幹技能者
 登録基幹技能者とは、国土交通省が提唱する建設産業における新しい技能者像です。平成24年12月現在、建設専門工事業では29職種の登録基幹技能者が活躍しています。
 登録コンクリート圧送基幹技能者は、圧送技術だけでなく、コンクリート工事全般の技術を熟知し、関連職種との調整・連携・施工管理能力を有する者に与えられる資格で、コンクリート圧送工事において中心的役割を果たすことが期待されます。


 平成20年からは、国土交通大臣の認可を受け、建設業法施行規則に基づく登録制度へと移行し、経営事項審査(経審)の加点対象となりました。
 登録コンクリート圧送基幹技能者に対する期待は急速に高まっており、土木学会や日本建築学会の工事仕様書で建設現場での活用が明記されたほか、建設生産物の品質・安全の確保、生産性の向上の観点から、入札時の総合評価制度での加点や工事現場への配置義務化を進める自治体・発注者が増えてきています。


発注者・元請の皆様へ・・・
圧送業者からの「提出書類のチェック」を
お願いします。



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